マッサージと肩こりの関係
肩こりの原因
日本人の多くが肩こりに悩まされています。
年齢問わず、男女ともに肩こりの症状(頭痛・肩から首にかけての突っ張り、ダルさなど)は現れます。
その肩こりの原因の多くは2つだと考えています。
①姿勢
②運動不足(長時間の同じ姿勢)
です。
細かく言えば栄養不足など様々な要因がありますが、今回はこの2つについて解説していきます。
肩こりが起こる場所

肩こりを感じる場合、多くの方が「こり」を感じる場所は「肩」ではなく、「僧帽筋」(写真の赤枠内)です。
この僧帽筋が緊張状態(硬くなっている)時に人は肩こりを感じます。
なぜ僧帽筋が硬くなる?
筋肉が硬くなる要因は様々ですが、主な原因は「動かない」「常に引っ張られている」です。
動かなければ血流が悪くなり、硬くなりやすいです。
そして筋肉は引っ張られることを嫌います。
なぜなら必要以上に引っ張られると筋肉が切れてしまうからです。
瞬間的に強い力で伸ばされた場合や、負荷がかかった状態で長時間伸ばされている場合に筋肉は収縮しようとします。
僧帽筋は常に頭を支えている

頭の重さは体重の約10%ほどともいわれるほど重たいです。
この頭が落下してしまわなように先ほど紹介した僧帽筋が支えています。
他にも支えている筋肉はありますが、最もお大きな役割をしているのが僧帽筋です。
デスクワーク、猫背、反り腰など、様々な原因で頭は前に出てしまいます。
この出てしまった頭が落ちないように僧帽筋はいつも頑張ってくれています。
そしてその頑張りが許容を越え、ストレスになると緊張し、硬くなります。
これが「肩こり」が起きる流れです。
ストレスを減らすには

では僧帽筋のストレスを減らすにはどうしたらよいでしょうか?
ストレスが減れば緊張が解け、肩こりが楽になるはずです。
その方法は・・・
「頭の位置を後ろに引く」
です。
写真の位置であれば、首の骨の上に頭が乗っている状態になり、僧帽筋が必要以上に頑張らなくてもよくなります。
この位置にするには姿勢を改善したり、首を前に引っ張る筋肉を緩める必要があります。
原因は人それぞれなのでアプローチも変わってきます。
マッサージで緩めると・・・
この記事の本題です。
肩こりは僧帽筋の緊張で起きると説明しました。
そしてストレスを減らす(緩める)ことで改善することも説明しました。
じゃあ僧帽筋をマッサージしてもらえば・・・・
「肩こりは酷くなります!」
もし、頭の位置を変えずに僧帽筋を緩めるとどうなるでしょうか?
せっかく頭が落ちないように頑張っている僧帽筋を緩めると・・・
「頭はもっと前に」出ます。
そして一時的に血流の改善によってスッキリしたとしても直ぐに肩こりは復活します。
以前よりも酷くなって・・・
頭の位置を整えるのが先
肩こりを根本から改善する場合、先ずは頭の位置を整えなければいけません。
その状態で僧帽筋を緩めればかなりスッキリすると思います。
この点を踏まえてマッサージをしてくれるのであれば、マッサージは有効です。
もしマッサージ後2,3日経って肩こりが酷くなっている、直ぐに元の状態に戻るようであればマッサージを受けるのを見直した方がいいかもしれません。
トレーニングで解決!!
トレーニングによって緩めるのではなく、「動かす」ことで血流を改善しても肩こりは楽になります。
また、継続していく事で姿勢が改善され、肩こりになりにくい体になります。
対処療法ではなく、体の問題は根本から向き合う必要があります。
ストレスを解消してくれる場所があるよりも、ストレスを抱えない体になる方が良くないでしょうか?
日常的に体の疲れやストレスがある方はトレーニングをオススメします。
そして可能であればパーソナルで行うのがベストです。
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